ブレードランナー2049


公開初日に観ました。
リドリー・スコットの傑作『ブレードランナー』から35年を経て制作された続編です。
主演はライアン・ゴズリングとハリソン・フォード。
監督は『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。
前作の雰囲気をうまく継承しており、最後まで失望することなく面白く見ることができました。
AIの進化が目覚ましい “今だからこその問題提起” が随所に散りばめられており、前作が提示した「人間とは?」「人間らしさとは?」という問いかけを現代的にブラッシュアップしているところは見応えがあります。
ただ、これを『ブレードランナー』(デッカードの物語)の続編として作る必要はあったのか? 
そもそも、あの物語がこのような続編を必要としたのか?
は大いに疑問の残るところです。
語る価値のあるストーリーだけれど、続編として語るのは蛇足な感じがしました。
今回の話のキーとなる「記憶を植え付けられることの悲哀」は、既にフィリップ・K・ディックの原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』に印象的なエピソードとして出てきています。
『ブレードランナー』の舞台を背景にして、(あえてデッカードを絡まさず)前作以上に「人間性が揺らいだ世界」に生きる “もう一人のブレードランナーの物語” として描けば、もっとスリリングで自由な傑作が誕生したかもしれません。
そう思うと、ちょっと残念な気がしました。
個人的には好きな作品です。

【追記】
前作を観ていないと話が見えません。
未見の方は、是非予習をしてから劇場へ(^o^)


| 銀幕の彼方に | 23:19 | comments(0) | - | ↑TOP
ダンケルク
クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』を観ました。

第2時世界大戦初期、ナチスドイツによってフランスの港町ダンケルクに追い詰められた40万人の英仏軍を命がけで救出する物語。
軍艦だけでなく、チャーチル首相の呼びかけに応じた多数の民間船が丸腰でダンケルクに向かって行くのですが、こんなマンガのような話が実話だというから驚きです。
まさに事実はフィクションを凌駕している!
日本人には馴染みがないけれど、世界的には“ダンケルクの奇跡”として知られているそうな。



でもなぁ・・・・。
「話」としては興味深いのですが、「映画」としては今ひとつでした(>o<)
状況説明やセリフを最小限にとどめ、登場人物の来歴も語らず、「戦場で生き死にする人々」がドキュメンタリータッチで描かれていきますが、『プライベート・ライアン』のようなリアルさは無く、緊迫感も薄い。
その上、海岸で助けを待つ兵士の「1週間」と、救出に向かう民間船の「1日」、そして敵の攻撃を阻もうとする空軍機の「1時間」という時間軸の違うエピソードが同時進行し、同じシーンが時間差で出てくるので観ている側の感情が細切れになってしまいます。
監督がやりたいことは分かるのだけれど、戦争映画特有の“あざとさ”を排除しようとする作為が勝ちすぎて、逆に“あざとく”なってしまった感じです。
・・・・うーん。
期待していただけに、とっても残念。



| 銀幕の彼方に | 00:19 | comments(2) | - | ↑TOP
パターソン


久々に、所謂ミニシアターに行ってきました。
お目当ては『パターソン』
監督はジム・ジャームッシュ。
僕は『ストレンジャー・ザン・パラダイス』や『ダウン・バイ・ロー』をリアルタイムで観た世代ですが、彼の作品を見るのは20年以上ぶりです。



例によってストーリーらしいストーリーはなく、バスの運転手をしながら詩を書いている男の1週間が淡々と描かれます。
大きなことは何も起こらない。
でも、そんな日常の中にも「ささやかだけど豊かな喜怒哀楽」がちゃんとある。
人生とはそんなものだ。
またひとつ好きな映画ができました。
ブルーレイが出たら手に入れよう。



| 銀幕の彼方に | 21:04 | comments(0) | - | ↑TOP
ワンダーウーマン


公開初日に見ました。
『ワンダーウーマン』(監督:パティ・ジェンキンス)
いやぁ、面白かった!
評判通りの素晴らしい出来でした。
良い意味での「幼稚さ」「荒唐無稽さ」も含めて“ヒーローもの”としては完璧!



脚本やアクションの演出も良かったけれど、成功要因の8割はガル・ドレットの魅力(^o^)
チャーミングで賢く、強く、美しく。
これほどのハマリ役はないでしょう。
全米で大ヒットを記録し、続編の制作も決定したようですが、今作を超えるのは至難の技だろうなぁ。
蛇足的な作品は作らず、あとは『ジャスティス・リーグ』だけでいいと思うけど(苦笑)



| 銀幕の彼方に | 21:37 | comments(0) | - | ↑TOP
スパイダーマン・ホームカミング


公開初日に観て来ました。
『スパイダーマン・ホームカミング』
監督はジョン・ワッツ。
主演はトム・ホランド。
MCUとしてリブートされた新シリーズ第1弾です。
一足先に『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で登場しましたが、その時の印象通り、これまでで一番若く軽やかなスパイダーマンが描かれています。
このノリには賛否両論あるだろうけど、ボクはとても楽しく観ました。



トニー・“アイアンマン”・スタークとの師弟関係も新鮮で良かった。
敵のヴァルチャー(翼男)を演じるのがバードマンandバットマン(マイケル・キートン)なのも配役の妙(笑)
将来、マーベルとDCのクロスオーバーがあったりして(^^;)
超ハイテクな「喋るスーツ」(カレンの声はジェニファー・コネリー!)もナイスアイデアだし、最後は「お手製のツギハギスーツ」で戦うという演出もニクイ!
唯一の難点は、スパイダーマンが不死身すぎること(苦笑)
もっと傷だらけになって命がけで立ち上がってくれたら、オッサンの中の「子ども心」が感動で震えたかもしれない。

ストーリーとは別に興味深かったのが配役の人種。
主人公のピーター・パーカーは白人だけれど、親友はアジア系、憧れの彼女は黒人、メイおばさんはイタリア系。
「大統領の意向」を忖度することなく、最近のアメリカ映画はこういう細やかな配慮がなされていますね。
というか、それを求める世論が強くあるのでしょう。
そんな「お国の事情」も含めて、とても面白く観ることができました。

最後に出て来た囚人はスコーピオンというヴィランになるそうな。
次作もしくは『アベンジャーズ』への伏線か?
「仲間を集めている」と言っていたので、(DCの『スーサイド・スクワッド』のような)ヴィランを集めたスピンオフが予定されているのかも。
いずれにせよ、マーベルの勢いはまだまだ衰えそうにありませんね。

次はDCEUのこれ(↓)を観る予定です。


| 銀幕の彼方に | 20:11 | comments(2) | - | ↑TOP
楽しみな映画
今年は『スターウォーズ』イヤーであると同時に、SF映画の名作『エイリアン』、『ブレードランナー』の続編が公開されますね。
うーん、どうなんでしょう(苦笑)
わざわざ40年も経ってから続きを作らなくても・・・・。
と思いつつ、とても楽しみにしています。
『エイリアン』、怖そうだなぁ(^^;)



| 銀幕の彼方に | 23:50 | comments(2) | - | ↑TOP
5月4日は・・・・
今日は「スターウォーズの日」。
オリジナル第1作(エピソード4)の公開から40周年となりました。



当時小学生だったボクはドンピシャなスターウォーズ世代。
以来、人生をともに過ごすことになるとは思いもよりませんでしたが、最近は『ローグ・ワン』のBDを繰り返し見ています。



劇場で3回観て、BDも5〜6回は見たけれど・・・・飽きないですねぇ(アホです。笑)
特に日本語吹き替えで見ると、セリフの情報量が字幕版より多くて、作品の印象が(良い意味で)ずいぶん変わりました。
BDをお持ちの方は、吹き替え版を強くお薦めします。
「ながら見」もできるしね(^o^)
第1作のオープニング(↓)の数分前までが描かれるこの作品は本当に面白い!



そして、今年は正伝第8作が公開されます。
スカイウォーカー家の物語がどのような展開を見せるのか。
『フォースの覚醒』『ローグ・ワン』と、ディズニー版新生SWは良作を生み出しているので期待大。
年末が楽しみです。



| 銀幕の彼方に | 23:48 | comments(0) | - | ↑TOP
5月4日に思うこと(1)
ブログ最後の日となりました。
文字通り思いつくままに書いていきたいと思います。
当ブログを始めて7年と4ヶ月、最もアクセスが多かったのが映画に関する記事でした。
実際、以前は暇さえあれば映画を観ていて、旧ブログ(eoブログ)でも “映画公式ブロガー” なんてものをやっていました。
近頃は劇場へ足を運ぶ回数がとんと減りましたが、先日『シビルウォー:キャプテンアメリカ』を観てきました。

いやぁ、面白かった!
アクションシーンがよくできていて、幼い頃に見た『仮面ライダー』の興奮がよみがえってきました(笑)
アベンジャーズがアイアンマン側とキャップ側に分かれ、文字通り「戦う」のですが、『バットマン VS スーパーマン』とは脚本の出来が雲泥の差。マーベルの貫禄を見せつけられた感じです。
実はMCUシリーズは『アイアンマン』の1作目しか見ていません(苦笑)
『キャプテンアメリカ』も『アベンジャーズ』も未見で、いきなり最新作(13作目)を見たわけですが、それでも十分楽しめました。
背景となる過去作品を見ていればさらに面白いのでしょうね。
今さらそんな気力は無いけれど(^^;)
そうそう。
この時、劇場で初めて『ローグ・ワン』の予告を観ました。

スターウォーズのスピンオフ第1弾。
これ、良さそうじゃないですか!


『Episode4:新たなる希望』(劇場公開第1作)につながる物語。
懐かしいストームトルーパーにウォーカー、そしてデス・スター!

しっかりとツボをおさえた予告編です(笑)
12月公開。
さらにその1年後には『Episode8』!
楽しみは続いていきますね。

 
| 銀幕の彼方に | 10:01 | comments(0) | - | ↑TOP
そろそろ

もう一度観に行こうかな(^o^)

12月18日の世界同時公開から1ヶ月。

アメリカでは興行記録を次々と塗り替える大ヒットとなっているけれど、日本は割りに落ち着いていますね(笑)

それでも上映館を縮小しながら3月くらいまでは劇場公開が続くと思いますが、大画面でやっている間にもう1〜2回は観に行きたい!


| 銀幕の彼方に | 23:51 | comments(2) | - | ↑TOP
ブリッジ・オブ・スパイ

スピルバーグの映画を観るのは『タンタンの冒険』(2011)以来5年ぶり。

最近、時間が経つのが本当にはやいのだけれど、ほんの数年前に観たはずの『インディ4』からは8年、印象的だった『ミュンヘン』『宇宙戦争』からは11年も経っています。

『プライベート・ライアン』なんて18年前(苦笑)

いやはや何とも、ボクも歳をとるわけです(^^;)

で、『ブリッジ・オブ・スパイ』。

冷戦下、CIAの依頼を受けたアメリカの弁護士が、壁が築かれ混乱が続く東ベルリンで、互いの国で拘束されたソ連のスパイとアメリカの偵察機パイロットの交換交渉を行うという、実話をベースにした政治劇です。

国家レベルの事案を一般人に託すことも驚きですが、それを引き受けてやり遂げてしまう弁護士がすご過ぎる。

少し前に観た『海難1890』もそうだけれど、まさに「事実に勝るフィクション無し」ですね。

安倍首相は憲法を変えて「世界情勢によりコミットできる国」を作ろうとしているけれど、こんな海千山千の国際社会の紛争に飛び込んで日本はうまくやっていけるのでしょうか(^^;)

たとえ卑怯者だと揶揄されても「世間知らずの島国」として、憲法9条にしがみついている方が分相応な気がするのはボクだけ?(^^;)


| 銀幕の彼方に | 23:00 | comments(0) | - | ↑TOP
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